絆に結ばれて 6
ジーノはあの日から激変し、そのことによってザッキーもまた変化し始めています。ザッキーの安定感にジーノが支えられて、そのジーノの安定感にザッキーが抱き留められているという、少女マンガ。とりあえずここまでUPしときます。
このあとは本当に荒い下書きしか残っていないので、そのうちMEMOにでもオチをさらっと書こうかどうしようかって感じです。どうしよう?「好き」を言えなくなったジーノが言わなくていい心境になって、次に「好き」を口にするのは、みたいな、エピローグは時期的に作中数年先の予定でした。その辺を別枠で書いていくつもりだった、はず……
通院の事
食事が終わりのんびりとカウチで二人。手に持つ雑誌が今にも落ちてしまいそうになっている。今日もまた王子は、睡魔に呼ばれる。
「最近王子、本当に眠そうですね」
「ん…一応この前気になって聞いてみたんだけど、ほっといてもいいってドクターが」
寝ぼけ眼な王子に質問すると、するっとこんな一言があって、俺はそれにまたドキリとする。王子になにがしかの治療に当たってきた過去があるのは知っていた。けれど、実際に進行形の事実を耳にするのは。
「……も時にはそんなことも……あるもんだよって」
おそらく意識が半分以上夢の中に行っているせいだろうと俺は思った。
(俺の知らないところでも色々と頑張っているんですね、王子)
口にしていること自体記憶にない彼の言葉を、今日もまた一つ俺は拾っていた。彼の心の奥底には、今なお、鉛のように重い錘が多々沈んでいる。
(よかった。じゃあ、この眠りはいいものなんだな。なら……)
ならば、彼の体を少しでも軽くするものであるようにと、俺はただ素直にそれを祈れるようになった。
「おやすみなさい、王子」
屈託のない彼の言葉は、今では少しずつこの部屋の外以外でもサラリと自然に出てくるようになって、ただ、その不慣れに疲労を感じていることも知っていた。時を惜しむように二人の空間を楽しみたがり、でも、今日もまた王子はこれに引き込まれて行く。
(王子のお医者さん。ありがとう)
彼には沢山味方がいる。良かったですね、と頭を撫でた。
