お花結び

GIANTKILLING二次創作小説同人サイト

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楽しい、楽しい、3すくみ

バキ→ジノ→ザキ→バキの追いかけっこのお話。タッツミーは俯瞰で見て3すくみ把握済み。ジーノも把握済み。基本ジーノ現状を楽しんでいますが時々焦れるのでタッツミーはそれを見つけてはお説教します。「全員好きって言えないhtrちゃん」
バキジノザキはネタ系だと楽しいけど現実的になるとちょっと悲しい

        バキとジノザキ

王子→赤崎

 遠くからザッキーがこっちに向かってくる。今日連れて行くお店は彼、気に入るだろうか?

「ったく。あんたはホント我儘で。」

 車に乗る早々、彼は文句を言う。今日友達と遊ぶ約束をしてたのを無理矢理キャンセルさせたから。まあ、知っててワザワザ予約をぶつけたのだから、確かにボクは大概だ。だってあの面子で飲みに行った次の日の、この子の楽しそうなにやけた顔。それを見るのがボクはなによりも大嫌いだからね。

「仕方ないじゃない?この日しか予約とれなかったのだもの。そもそもキミが行ってみたいって言ってた話なんだからボクの我儘じゃないよ?」
「あー、あー、そうですね。失礼しました。」
「態度わるぅ~。」
「なんスか?いいから、早く出発しましょうよ。」

 この子は本当にかわいい。文句を言いながらも今から行くお店のことを考えてウキウキが隠せていないね?そんな顔をボクに見せちゃうものだから、ボクはキミになんでもしてあげたくなってしまうんだよ。前に話をしていた料理は食材の調達が困難でメニューからなくなってしまったらしい。けれど、今日は特別に無理を言って用意してもらったよ?カツカツと嬉しそうに食べるキミの顔が早く見たい。

「あんた、また椿イジメたんスね。なんでそういうことばっかやるんスか?」
「なんの話?」

 ボクはバッキーもかわいいよ?でも、キミが彼を好きなのを知ってるからね。時々どうしようもなくイライラとしてしまうんだよ。わかっているよ?こんな馬鹿げたこと、とても醜いことだね。今までボクの彼女達がヤキモチを妬いて女同士で喧嘩をする意味がわからなかった。どう考えても責められるのは適当にふらついているボク自身だ。でも、なぜそうなってしまうのか、こんな形で知る羽目になるとは思わなかったよ全く。制御しきれない感情的な部分がボクに生じるなんてね、キミは大した男だよ。

「必要以上にあいつビビリなんだから、あんま弄らないでやってくださいよ。プレイが崩れる。」
「おや?崩れるから虐めるなって?ハハ、彼はどんな形であれボクにかまわれたがっているというのに、キミはわかってないねぇ。」
「…だから、わかってんだったら嬲らないで優しい声掛けの一つでもしてやりゃいいじゃないですか。」
「…ふ~ん?そう?」

 キミとボクとは大違いだね?キミはバッキーの幸せを、思いの成就を願うと言うのかい?嘘だね。そんなこと。綺麗事だ。ボク個人としては別にバッキーと遊んでやっても一向に構わない。優しい声掛けだって、甘い蜜の様な視線だって、いくらでも平気で贈ることが出来るだろう。でも、キミが泣くのを見ていられない。そういう話だよ、ザッキー。

 でも、キミはひそかに喜んでいるのでは?ボクの不誠実。ボクの残虐。安心しているのではないのかい?ボクが彼に首を縦に振るわけがないなんてことに。キミこそが残虐。キミこそが強靭なボクの束縛。色々大変さ。

「優しく、したほうがいいのかな?」

 ここの信号待ちはとても長い。チラリと流し目で彼を見れば、ほら、複雑そうな顔をする。キミも、ボクも、愚かな人間だね。ボクはキミのその愚かさが愛おしい。

「退屈な夜に、またボクの遊び相手をしてくれるなら考えないでもないけどね?」
「!」
「フフ、結構ボクは楽しかったよ?男には興味ないけど、暇つぶしには丁度いいじゃない?なんせ女性と違って感覚が同じなんだもの。ねぇ?どうだった?ああいうのキミは」
「そ!その話はもう…。」
「なぜ?キミの望む通りバッキーに優しくしてあげられるよ?少しはね?嫌なことをやるんだもの、多少は楽しいことがないとさ?」
「なんで人に優しくすることがそんなに嫌なんだよ。頭おかしい。」
「希少価値なんだよボクの優しさはね?少ない分だけとても甘い。過酷な天候で育つ甘くて酸っぱいトマトの様なものさ。キミはもうボクの甘さを充分知っているだろう?違うかい?」
「あんたの優しさなんて、これっぽっちも感じたことねぇし、それに俺は別にいらねぇよ、そんなもん。」
「おや、冷たいねぇ?わざわざお店を予約して付き合ってあげてるボクに向かって。」
「自分が行きたいから適当にその辺の人間に声かけてるだけでしょ。恩着せがましく言わなくても全部わかってるから。」
「ハハ、バレバレだ?」

 そうそう、キミはボクの優しさが嫌いだから。あげないように、バレないように。気をつけなくちゃね?でもそれがまたとても大変。ボクはキミを甘やかしたくて仕方がない。

 手を伸ばしてサラサラと梳くように頭を撫でると振り払われた。気が付くと信号が変わり始めていたので苦笑いをしてアクセルを踏んだ。

   *  *  *

 ボク達3人、本当に変な追いかけっこだね?苦しくて辛いこんな日々。何故かとても楽しいと感じる。きっとボクだけじゃないよね?多分。ねぇ?二人とも。

   タッツミー?
   キミの言うとおり
   ボク達ちゃんと仲良くやるからね
   わかってるから、3人とも

   そう、しっかり楽しんでるよ?毎日ね

      バキとジノザキ