お花結び

GIANTKILLING二次創作小説同人サイト

*

鬼交譚1

【29150文字】
ジノザキデーですね(呼ばれてなくてもジャジャジャジャーン)。MEMOでも書きましたが以前書いてた中編?を今日から連載していきます。はい、まだ全然終わっていないんです。
鬼とか出てきますがオカルトというよりファンタジー寄りの転生ものです。環境は原作のものを使っていますがほぼ創作に近いくらい特殊・虚偽・ねつ造です。ご留意ください。

20200923
投稿単位を考え直しある程度まとめて再UPしてみました。これまでの投稿文は赤崎幼児期~再会、ジーノ幼児期~、新規分が初エチシーン含む今現在

 口説かれたと笑うジーノを否定したことで、二人の関係は有耶無耶になった。それでもあの日ジーノが赤崎に話をしたことは、あまりにも出来過ぎなものであった。
「うろ覚えだけど、多分こんな感じだったかと」
悪びれもしない顔には明らかに嘘と書いてある気がして、
(なるほど。俺の話を聞いた王子は、こういう気分になったのか……まぁ、俺のを下手くそと言うのもわかるな)
と、赤崎は苦笑いをする。泣いたあの夜を、ジーノが知っているはずがない。けれど、多かれ少なかれ人間というのは泣いた過去を持つものだ。こんな話をされれば誰しも自分のことだと錯覚をして、簡単に罠に堕ちてしまう。
「それ、万が一本当の話だとしても盛り過ぎて創作の域ッスよ?」
話が合い過ぎる不自然を指摘して、赤崎は話を混ぜ返した。『鬼』なら延命のための策略で、『人』なら悪趣味な遊びとなる。話の真偽を別としも、絡めとろうという意図は明白だ。
「俺は騙されるほど馬鹿じゃない。ま、即興にしてはそれなりの仕上がりでしたよ」
すると、見たことのない不思議な微笑を返されて、赤崎は思わずはっとする。これからジーノの言う言葉が、口から出る前に聞こえる気がした。
「君は昔からそうだった。話をまともに聞く耳がない」

(……俺は、今を知っている?)

ジーノの言う昔の意味を、確認したいと思いもした。けれど既視感の混乱に不意打ちされて、なんだか上手く言えなかった。