マジっスか王子、そうだよザッキー
【2510文字】
某作品のコメント欄で「自分をド攻めだと思ってる受けちゃん」の素晴らしさについて気付かされまして、でも書こうとしたら難しかったです……。ちょっとジーノが受け仕草的な態度に見えかねない描写が続きますが全部はただ攻め誤認赤崎目線の妄想(演技ですらないただの幸せ能天気ジーノの素、というか「一生懸命ド攻めだと思ってる受けちゃん可愛いなぁ♡食べたい♡でもやっぱ勿体ない♡」なだけ)です。でも駄目な人には駄目かも注意。
結局突然の暴発により、その後は大変な事態となった。ずっとジーノに気を使われ続けて、赤崎はとても居心地が悪い。
「ねぇ、本当に大丈夫?」
「……平気、ス」
「でも」
キスと囁きで達してしまって、自分がとても不甲斐なく、切なげなジーノに申し訳なく。それ故?何故か?そういうことに。
「ザッキー」
「大丈夫ですって」
「でもでも、やっぱりきつかったよね?」
静かに身悶えるその苦しみをどうにかしたいと思う気持ちが、こういう展開を招くだなんて。
――嘘、ねぇ、見てもいい?
――すごい、本当に出ちゃってる
脱がされ、そこをマジマジ見られ。本当にそれは急のこと。赤崎の制止も聞かずにジーノは。
――ザッキーってこういう味してるんだ
うっとり呟くその唇が白い精液で淫らに濡れて、何が何だかわからぬうちに気付けば。
――ごめん、助けて。すぐ終わらせる
ジーノは苦しげな表情で、
――そっちじゃないのわかってる。でももう限界……君を抱かせて
ブロマンス的な愛なんて、そんなものはその目にはもう。今オオカミはその牙を剥き、それでも小さき懇願をする。
(だからって、まさかの展開だ……)
「辛い?ザッキー、眠れそう?」
「そりゃあもうきっとグッスリですよ」
赤崎が笑えばジーノも微笑み、子供みたいに手を繋ぐ。離れているのが怖いみたいに。
「大丈夫。いい夜です。思ってたのと逆でしたけど」
「……」
「まあ、今日は色々アレでしたけど、次ちゃんと出来ればいいですし」
笑って甲にキスをされ、返事がないのに気付かずに。
「大変さとかも実感できたし、その分ちゃんとあんたにも優しく」
クスクスとジーノが笑うので。
「王子?」
「……なんか幸せだなーってすっごく思って」
「何スかそれ」
すりすりと肩に頬ずりされて、そこからジーノの愛が伝わる。
「ちょっと、その辺はくすぐったいから」
チュ、チュ、とじゃれつかれ、
「ふはっ、あんまり、ふざけな……」
カプリと脇の下を甘噛みされても、まだまだ赤崎は呑気に笑って。
「こら王子っ」
「ほんとだ。まだまだ平気そう」
流れるように組み伏して、
「甘えさせて。もう一回」
パクリと乳首に噛みついて、足で器用に太腿を割り、
「優しくされたい。いいでしょう?」
あどけなく思えるその我儘と、傲慢なほどの自信と信頼。ブロマンス的な愛なんて、そんなものは初めから。
「そっちじゃないのは重々承知で、でももう奇跡で済ませてらんない。ザッキー、君も男だし、その辺わかってくれるよね?」
オオカミの牙が甘く食い込む。これはすべて現実なのだと。
「初めてのことって緊張するけど……平気。そのうち慣れていくから」
「大丈夫だよ、全部任せて」
「ちゃんと子守りをしてくれたなら」
「そしたら大人しく眠るから」
