飼い犬と飼い主 あらすじ
当長編シリーズのあらすじと目次みたいなものです。入団前から、出会い、現在、未来にいたるまでの超捏造妄想物語。
以下のキーワードで閲覧大丈夫かどうか各自ご判断ください。ジノザキ、ジーノヤンデレS&ヘタレ、ジノ+モチ(但し肉体関係有)、ジーノもザッキーもモブ女性と普通に恋&H、ヒラ←モチ(前提)、ゴトタツ、ジノ→タツ(×愛、○尊敬)、ジノ+タツ、ゴト+ジノ、ゴト+ザキ、バキ+ジノ、ザキ+バキ、ジノコシ(気配のみ)、ナツ+ジノ
2部 鎖に繋がれて
鎖に繋がれて1
2007年1月、赤崎目線寄り。
新シーズンがスタートして達海がETUの監督に就任することになった。しかしチームの花形はいきなり不在。達海をよく知る赤崎はその指導に感銘を受け、きっとジーノが戻ってくれば喜ぶに違いないと興奮する。チームのムードはガラリと変わり、自分の可能性についても達海がしっかりと目をとめてくれていることも実感出来た。ジーノと自分の関係性はすっかり拗れたものになってしまったけれど、チームが生まれ変わると同時に自分達も選手同士としての新しい関係を生み出していけるものなら、と練習に励む。
合流したジーノは明るく自ら語りかけ赤崎に微笑んだ。喜んだ赤崎だったが、椿にはもっと優しく微笑む男の姿に傷ついてしまう。
鎖に繋がれて2
2006年12月~2月、ジーノ目線寄り。
イタリアに帰省後、ジーノは母の薦めで嘗ての主治医の元を訪れる。その中でもう全部捨て去ろうという決断を何とか覆すことに成功した。まだ終わりではない。今度こそ本気で。そんな強い決心の元、ジーノは少し遅れてチームに合流を果たす。
想像通り刺激的な達海の指導。懐かしき赤崎の笑顔。喜びと苦悩に挟まれ、ジーノは自身の戦いを続ける中で人知れず精神の荒廃を深めていったのだった。
浜辺にて
2007年1月中旬、ジーノ目線寄り。
意を決しながらもチームに合流する勇気が出ないジーノは持田のキャンプ地へ。異変に気が付き始めていた持田はジーノの話を聞きながら事態が好転していくことを心の中で願う。
カモンベイビー、チョコとベイビー
去年と今年のバレンタインデー。ジーノが赤崎からのチョコレートに、少し元気を取り戻す。
余談:作中カットしてしまいましたが。この一粒一粒の小さなチョコの愛が食の細くなったジーノの体力を日々支えます。これが枯渇したのと同時にジーノは一切の食を絶ってしまいました。という話。飴もザラメの粒もこれのかわりを果たすことは出来ませんでした。
鎖に繋がれて3
嘘の上手なジーノの巧みな言葉で、不自然を感じながらも赤崎はジーノの異常に気が付かない。突然始まった年末からの無視の日々。それが終わったことで、本来の形でもっと選手同士として二人の距離を近づけたいとばかり願っていた。ただそれはまた赤崎の心の嘘で、ジーノへの思慕の念は消えるどころか深まるばかりだったりもした。
そんな中で、ある日赤崎は突然ジーノにキスをされてしまう。自分の思慕をジーノにからかわれていると察して赤崎は逆上し、その結果ジーノに二人の関係を無残な形で断ち切られてしまうことになる。だが、その行為はなけなしのジーノの叫びであり、それを聞き届けられなかったことが今後のジーノの転落の時を早める大きなきっかけとなったのだった。
スタジアムの片隅にて
プレシーズンマッチ直後。スタジアムでジーノと持田が話をする。沖縄での話が気がかりだった持田はジーノの様子がおかしいことにすぐに気が付き、立ち話ではなくしっかり話を聞こうと自宅に誘う。
だが、丁度その時ジーノを探す達海の声が聞こえてきて、ジーノの悪癖が顔を出す。コントロールのきかないその姿に危険をおぼえた持田は強引にジーノを連れ帰ろうと試みるが本人の自覚がない為、結果的にその話は破談となってしまった。
鎖に繋がれて4
2007年2月プレシーズンマッチ~4月、ジーノ目線。
不安定なジーノは時折精神的遁走の結果として記憶が飛んだり、内容を改ざんする様な症状が出始めるようになっていった。この悪癖によって自分が夢と現実すら混ざり合いわからなくなり始めたことを自覚するジーノは更に苦悩を重ねることとなる。
ある日、様子のおかしいジーノに対して達海が練習帰りに呼び出しを掛けた。もう誤魔化す力すら残されていないジーノはその衝撃で、完全なる心の破綻を迎えてしまったのだった。
ある兄弟猫の怯懦
時間重複、2007年3月~4月、持田目線。
自ら赤崎に別れを告げてケリをつけたジーノだったが、その辛さに茫然自失で街を彷徨う。病院帰りの持田がそれを見つけて自宅に連れて帰ったのだが、互いの状態はとても悪く、寄り添いながらも二人疲弊を日々重ねていく。
当初甲斐甲斐しく持田の面倒を見ていたジーノだったが、話す言葉がポツポツと、次第に意味不明に成り始める。具体的な弱音を吐けないままの二人が自分の隠避に必死になりながら相手を穿り返すように隠すべき傷に手を入れるので、結果互いが攻撃し合う不幸な関わりを繰り返す。
ある日ジーノが達海に追い詰められたことをキッカケに先の全てに絶望する。そして持田と二人、自暴自棄の終末の世界に足を踏み入れたのだった。
鎖に繋がれて5
2007年4月赤崎目線。
偶然ジーノと達海の口論の現場を目撃した赤崎はその不穏に戸惑いながらロッカールームでジーノを待っていた。だが、それっきりジーノは姿を現すことがなかった。
鍵を片手にジーノの家に一路向かうが、当然男の姿はない。それどころかこの家には暫く人の出入りした気配すらなかった。部屋を片付けながらジーノを待つ。だが、男は一向に戻らない。そのまま朝を迎え、翌日練習に向かうと達海が暫くジーノは来ない、しかもこのまま来ない可能性にすら言及する。先の見えない状況に陥った赤崎は混迷を極め、試合中、まさかのカードをもらう荒いプレイまでし始めてしまう。
鎖に繋がれて6
突然の持田の来訪に赤崎は驚く。どうやらジーノは持田の家に転がり込んでいるようだった。今すぐにでもジーノに会いたい赤崎は色々と持田に掛け合うが、結局相手にもされないままに一方的に連絡待ちの状態に。
待ちの辛さと最近の疲れが一気に出た赤崎は練習中倒れてしまった。しかしその休息と後藤との会話のおかげで赤崎は元気を取り戻した。
持田の言いたかったことにようやく気が付いた赤崎は、すぐさま行動を開始する。その結果、今回の手がかりであるジーノの秘密を手に入れたのだった。
鎖に繋がれて7
赤崎はジーノの行方を追って持田の家へ。そこにはまるで別人のようにボロボロな姿に変わり果てた男がベッドに横たわっていた。話によると碌に食事も睡眠もとれていないとのこと。酒しか受け付けない危険な状態にあると説明され、ジーノの家に連れ帰って「状態が改善されないようなら即刻病院の手配を」と持田に指示を受けた赤崎は、戸惑いながらもそれを受け入れる。
ふとした休息に英気を取り戻した二人だったが、それはまた戦いの始まりの合図でもあった。
鎖に繋がれて8
風呂上り、酒を飲む手を止めようともしないジーノに赤崎は男の逃げを感じる。何が何でもチームに戻す。そんな意気込みが疲弊のジーノを糾弾する。何もなかったかのように装ったり、貝のように心を閉ざしたり、キレて見せたり。揺れ動くジーノの心と突き進む赤崎の長い押し問答の末、ジーノは自分が抱えていた赤崎への疾しい心の全てを包み隠さず伝える決心をしたのだった。
鎖に繋がれて9
赤崎はジーノの抱える問題の全てを受け止めたいがためにジーノの欲求の全てを受け止める覚悟をした。一方ジーノは赤崎がもう金輪際自分と関わりたいとは思わない様にと自分の中にあった醜い人間性、禁断の欲求の全てをぶつける覚悟をした。
結果的にその二人の強い意思がパズル細工のように隙間なく噛み合い、外道で卑劣なジーノの行為の数々を赤崎は成す術もなく受けることとなってしまう。二人はそれぞれの思惑を超えた次元で己の理性の全てを飛ばし、その人でなしの行為に大いに酔うのだった。
鎖に繋がれて10
覚悟の中で行われたジーノの行為はエスカレートの一途をたどる。赤崎の身に起きているのは心を伴う性愛のそれではなく、完全なる物理的な性行為だった。
赤崎の持つ純粋なジーノへの愛が屈辱の痴態を晒す礎となって、その誠実な心を根元から破壊していく。
ジーノはその赤崎の純粋な精神性を穢すことがこの行為の目的だったため、茫然自失の赤崎の姿に大いに満足をおぼえる。だが、その代償として今まで知らなかった己の根源的な醜さを発見するに至り、驚愕し、赤崎同様心に大きな傷を負ってしまう。ただ崩壊の末期である今現在のジーノは、この大きな衝撃の痛みですら正しい形で認識することが出来なかった。完全に麻痺状態だった。
鎖に繋がれて11
非道の限りを尽くして縁を切ったと満足気なジーノだったが、赤崎はその目に男のどうしようもない未練を見た。惹き合っていることを互いに感じながら、己を知らないジーノは絶縁を望み、それを知る赤崎は復縁を望む。そんな戦いは未だ終わる気配がなかった。
そしてついに、踏まれ度も蹴られ度も我が身をも顧みない赤崎の強い激しい情熱が、ジーノの頑なな心を溶かす。そして二人はようやく本当の意味で互いの愛を受け止めあうことに成功したのだった。
鎖を解いて 1
ジーノの壊れた巣であるカーサは、赤崎の手によって二人の巣として蘇った。様々な困り事を一人で丸抱えしてきた男は今、初めて他者に身を寄せ心を開いて相談するということを不器用ながらも覚え始めていた。
ジーノのつたない相談に対して赤崎の思いつく返答はジーノの考えもしない広がりのあるものばかりで、新しい生活の始まりはジーノにとって新しい生の始まりとも言えるものとなった。
鎖を解いて 2
赤崎が繋いだ道をつたってトンネルを抜けたジーノが見た世界(ETUの仲間達)は今までとは別物とも言っていい程大いなる変貌を遂げていた。あまりに眩く、あたたかく、必要以上にジーノを痛めつけていた過敏なまでのその感受性は、反対に大いなる癒しの力となってジーノを包んだ。
今、少年時代からの紆余曲折を経てようやくジーノは本当の意味でサッカーに正面から向き合えるようになり、心の底から幸せを感じていたのだった。
