お花結び

GIANTKILLING二次創作小説同人サイト

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鎖に繋がれて 10

ガチンコ対決後半戦。前回が拘束系で、今回は更にもう少しハードな行為(当社比)でジーノが本気で従順なザッキーを性倒錯に陥らせて精神的に潰しにかかっているというシチュになってます。キチンとそういう感じに書けたかどうかは疑問なんですが鬼畜的なお話が苦手な方は強く強く閲覧回避をお勧めいたします。でもその実大した描写じゃないかもしれません。

異物

「大丈夫、怖がらないで?いきなり使いはしないから」

 ジーノがそう言うと同時にジェルを絞る音が聞こえ、無防備に晒された赤崎の後ろにタラタラと流れ落ちた。

「んっ!!」
「ハハハ!冷たくてびっくりしたかい?」

 いきなりのタラタラとした大量の冷たい液状の流れが感覚封鎖で過敏になった赤崎を刺激する。いきなり使わない。いきなり使う。逆を突く男の意地悪が赤崎の過敏をより深くする。次に何が起こるんだろう?次は何をされるんだろう?全身を研ぎ澄まし、いつなにがどうされるのか、その不安はまるで淡い期待にも似て。

「いつもはウォームタイプで、しかも手であっためてから使ってたからね。これ、冬場だともっとヒヤッてするんだよ?それも気持ちがいいって子もいる。あー、キミには結局色んな事全然試さず仕舞いだったね。興味あったらさ、色んな人に今後色々と試してもらったらいい。面白いし、きっと楽しいよ?」

 明るく、楽しく。そして、ジーノの指が撫でるようにようやく赤崎の後孔に触れる。

「最初はいつも通りキミの大好きなボクの指で。その方がいいだろう?」
「あ…あ、んんぅ!」
「うん、そうそう、無理しないで力抜いてゆっくり息して……フフ、いい子だ。もう今じゃイチイチ言わなくても準備の時のしつけ、すっかり身に付いちゃったねぇ」

 赤崎は待ちかねていた細い恍惚のその先端を、ゆっくりと侵入されるがままに受け止める。でも浅い。もっと、美しい指のあの固い関節の感触を、一つも二つも奥に奥に飲み込んでしまいたい。今ではもう細すぎると感じるようになってしまったそれを、二本も三本もまとめて一気に味わいたい。そして、ジーノの言う、最初は、の次に来るべき待望のあれで、深く、強く、激しく犯され満たされ、そうして今すぐ狂ってしまいたい。反対の手で前を扱かれ、ジーノの目の前で達しその手を汚す惨めを晒し、粗相に対する侮蔑を受けて、今すぐ凍り付いてしまいたい。

「でも今日はいつも以上にゆっくりいくよ?そうだねぇ、5数えるから呼吸合わせて?そうして、ボクの指に意識集中して、しっかり……感じるのはいつも通りでいいからね?息吐きながら、ここ、開く。わかった?」

 つと、抜いた指先で皺寄るその穴を、こ、こ、と軽く刺激。指が欲しくてパクつくそれを、ジーノがヌラヌラと撫で回してからそっと浅く差し入れた。

「じゃ、いくよ?1…2…3…4…5……」
「ふ……」
「うん、上手。じゃ、次ゆっくり息吸いながら締めて。ずっとボクの指、締め付けたまんまだよ?ちょっと大変だけど途中緩めちゃ駄目。頑張ってね?1…2…3…4…5…」
「は……」
「フフ、もどかしいね?徐々に深く入れてってあげるから我慢してね?じゃ、繰り返すよ?はい、入り口、あ、出口?いや、キミのは入り口だよね?ハハ、思いっきり開いて?1…2…3…4…5……」

 大股開きの惨めな姿のまま、赤崎はゆっくりと、少しずつ指の出し入れを繰り返される。カウントの速度は一つ数えるのに3秒以上はかかっているように長く思えた。あまりにスローでなんの変哲もない単調な指の挿入の動きによる中途半端な快感に、途中耐えられなくなって息を吐きながらも思わず締め付けて息を吸いそうになる。その度にジーノにグッと強引に足を伸ばされて紐がギリギリと首を締めつける。どれだけ苦しくても言うことをきくまで緩めてくれないので赤崎は必死で耐えるように後ろの開閉を彼の思うとおりに行うしかなかった。指を増やされてもゆっくりゆっくり淡々と繰り返す。日頃の彼の愛撫を知っている体には耐えられない、拷問のような単調の焦らしだった。

「ん、いいね。あと10分くらいこの調子で我慢してね。1…2…3…4…5……」
「無理……もぅ……ふッ!あぁッ!」
「大丈夫、大丈夫。我慢できなかったら首絞めちゃうから。頑張ってね?キミなら出来る!ファイト!」

 嘲り。もどかしさに震える雄の熱がまたその刺激にピクピクと反応を示す。残酷な仕打ちが自身を激しく酔わせて翻弄する。恥も外聞もなく、赤崎は垂れた涎そのままにそれを堪能する。

「ん……ぅうあ!」
「すごいねぇ。ほらわかる?ボクが無理に入れなくても勝手に指が吸い込まれていっちゃう。上手だよ、ザッキー」
「あぁあ…んん!」
「ほら、息止めちゃダメ。もっと深く吐いて?深呼吸。1…2…3…4…5……」
「や……王子、もう……」

 暗闇に溶けてしまった赤崎の体は、もう単調過ぎる中からの刺激で今にも溢れだしそうになっていた。ジーノの指の中途半端な刺激、単調な数の読み上げ。自身の開閉の動きで得られる局所に生じた熱の数々。欲しい、アレが。今すぐ欲しい。イきたい、深く、強く、乱暴に犯されて、淫らなままに絶叫しながらイき果てたい。頭の中で繰り返し繰り返し、過去のジーノとの情欲の夜の記憶を呼び起こしながら、足りない深度の補完に努める。そうやって、泣きそうな気持になりながらジーノの指示に従う。

「は……はや、く!王子、も……あぁ!」
「あんなに威勢よかったのにもう泣き言?情けない。でもボク今日はキミ虐めることに決めたって言ったでしょう?申し訳ないけど、何度頼んでも駄目だよ?後悔してももう遅い。終わったら自分の迂闊さに散々泣けばいい。あと3分くらいかな。ちゃんとボクの指に意識集中してね?変なこと妄想してないで、生の感触だけ使って興奮していくんだよ?わかった?…1…2…3…4…5……」
「お、じ、前、奥、もっと……触っ……おねが……やだ……これ……あ!」
「今日は触らないってさっき言ったじゃない?おねだりはもう効かないんだってば」

 もうどれだけやらされたのかもわからないほど繰り返されたのちに、やっとジーノの指から解放された。もう先走りでテラテラと光るそれとジェルでトロトロにほぐれたそこが、欲しいものが得られる期待に蠢いた。

「ああ……お……うじ!……早、く!」
「残念だけどボク……もうキミのこといらないんだよ」

 ジーノの言葉など聞こえない。

「も、駄目……来て……来てくだ……」
「あぁ、可愛らしいねぇ。後ろと一緒に足の指先、頂戴をするみたいに、グーパーしている」

 カウントから開放されて体中が叫びだしてうるさくて、赤崎は自身も気付かぬうちに腰をくねらせ待望の時を望む呪文をずっと繰り返すばかりだった。

    *  *  * 

「あんまり可愛いから、ボクの代わりに、いいものあげるね?」
「ぐッ!?」

 赤崎が惚けた体で無邪気に受け入れたのは、よく知る男のあの熱く固い物とは全く違う、無機質で冷たい、何かわけのわからないものだった。ジーノ以外のモノを挿入されたのは当然生まれて初めてで、そのヌルりとぶしつけに差し込まれた異物の恐怖に、身もそして心も全てが戦慄した。

「嫌ッ!抜い……!」
「ちょっと角度調整するだけだから!ほら初めてなのにそんな風に」
「王子!何すッ!……あッ!!」

 未知の物体に慄き震える赤崎の恐怖をわかっていながら、無視するジーノが異物を動かす。赤崎は髪を振り乱すように暴れ出す。

「ンッ!……やめろ!嫌ぁ!」
「はしゃいじゃ駄目だってばザッキー、聞こえないの?」
「助け、離ッ!ぐッ!……~!!」
「こら、ザッキー!」

 知らず暴れる体をジーノが強引に組み伏せたのは、締め付けるその紐が赤崎を殺してしまわない様にという前提から来る咄嗟の行動だった。

 中に入っている部分の他に会陰部を押さえつけるような突起がついているそれは、固いプラスチック製の男性用のおもちゃだった。当然赤崎は目隠しでわからないどころか、見てもその存在すら知りもしない理解不能の代物だ。
 ジーノが調整を済ませると、不快な異物が不快とは別の何かを赤崎にもたらし始める。赤崎が後孔に力を入れると、それは勝手に深く侵入していき、露出した突起と内部の突起が、同時に赤崎の敏感な秘めたる器官を挟み込むように押さえつける。無意識に繰り返してしまう自分の開閉の度に、食い込むような強い刺激が繰り返される。頭がおかしくなりそうだった。

「はぁあ、は!うぁ!……ん!!」
「はしゃぐなっていってるでしょ?」

 何の抑揚もない冷たい口調。ジーノは自身の腕力で押し止めていた紐の引き攣りを少し解放した。つまり、赤崎の首が赤崎の足の力で、極自然に締まる様に。

「グゥッ!!」
「じっとしないとそのまま窒息するよ!?もう少し強く締まった方がいいのかい?ボクは今酔っててあんまり細かく罰の加減できる状態じゃなくて……キミがちゃんと自制しないと。足、自分で戻しなよ!早く!」
「~~!~!!」

 ギリギリと紐が頸動脈あたりを締め付け、それでも勝手にヒクつく後孔を宥めることも出来ず、そうしているうちに暗がりのはずの視界の中にチカチカと光のようなものが見え始めた。恐らく後一歩で失神?死?を迎える?意識が遠のき始めた頃になってようやく、ジーノは紐を掴んで赤崎を助けてやる。

「ホント、キミ危ないなぁ……ほら、足!ちゃんと真面目にやってよ自分で!でも、もうこういう危ないこと自体もたまんなくなってきちゃったかい?キミはドンドン色んな悪い事覚えちゃうね。罰にならないじゃないか」
「んはッ!はッ、はぁ、はぁ」

「ほら、入れるものが違ってもさっきとやること一緒だから。ゆっくりだよ?出来なかったら、わかるよね?どうなるか」
「はぁ……ッ……」

 さっきと同じようにゆっくり5つ、ジーノが数え始める。未知の異物を咥えこみながら、赤崎は必死で指示通り開閉を繰り返す。さっきの出来事で呼吸が荒くなっていても、一生懸命ゆっくり深呼吸をする。なんの動力もない無機質な異物が自分の筋肉の動きだけで勝手に深く侵入し前立腺を圧迫し、また再び外に逃げ出してく。ジーノは数を数えながら、まるで生き物のように出入りをしているそれをじっと眺めていた。

「やっぱりアスリートはいいね、筋力が発達してるから。今日初めてなのにすごく上手。それってそんな気持ちいいんだ?今はそうやって普通に感じてていいから。でもゆっくり、出入りに集中してね?」
「ふ、ぁあぁ……あぁ……」

 再び長い長い時間、催眠をかけられるかのようにゆっくりと単調に数字を刻むジーノの声と、締め付けを激しくすればするほど強い刺激を与える異物の感触。ジーノの指先とはまた違う。快楽の引き摺り出し方があまりに強引で強烈で、この物体がそれ専用に開発されただけあることをまざまざと体に感じさせた。だから、全身過敏の赤崎は、毟り取られるように再び己を失わせていく。もっと、もっと。仰向けに、背中に強いたクロスの腕の痛みも厭わぬ形で、足が大袈裟なくらい自らの意思で淫らに左右、開かれていく。まさにそれは、ひっくり返された亀のように無力なままに異物に犯され続けている、そんな今を堪能している姿だった。

「お疲れ様。本当は何週間か練習するんだけど、大丈夫そう。じゃ、こっから本番だから」
「はぁ、はぁ……?」
「一緒なんだけど、これからは締め付ける力を半分くらいにしてね?イキたい感じになったら上手に快楽を逃がすんだ。もう少し我慢。いいね?ズルしちゃ駄目だよ?ボクの指示にちゃんとついてくるんだ」

 赤崎の頭の中はとっくに真っ白で、苦しくても言いなりになるしかなかった。最初の長い沈黙の恐怖、突然の首への圧迫の恐怖。ジーノの声、研ぎ澄まされた感覚。快楽なのか不安なのかわからない強い感情に支配されて、言われた通りゆっくりと呼吸をしながら後ろの開閉を繰り返す。

「すご……こんなの初めて見る。前だけじゃなくて後ろからもこんなに、シーツに輪染みができるくらい粘液が……分泌が多くて、後ろ用の専用ジェルなんて全然必要ないくらい濡れちゃって。ほら、わかる?入れたのもスルスル滑らかに自由に出入りしている。なんていやらしいんだろう、音が、すごい。ね、聞こえる?この音。感じちゃうよボクも」

 先ほどの自由に遊んでいた感触が忘れられない。強く締め付けきってしまいたい気持ちを一生懸命我慢し、快楽を逃し。今はもう、この壮絶な焦らしの時間が新しい快楽を呼び、ジーノの指示ではなくまさに自分の意思でそれを味わっているかのようだった。

「おもちゃ相手にキミ、すごく気持ちよさそう。こういうの、本当に好きなんだね。ボクに出会っちゃって、こんな、可哀想に。こんな、こんなおもちゃにそんなに激しく欲情しちゃって。普通はこんなこと、知らないまま人は死んでいくのにキミは……覚えてしまったこの快楽に、そんなに乱れるがままに夢中になっちゃって……」

 こんな、こんな、とうっとりとした陶酔の響き。ジーノの呼吸もまた少し荒いものになりつつあったが、当然赤崎にはそんなことなど気付く由もなかった。かつてない興奮がジーノの理性を吹き飛ばしていく。己の覚悟が喪失し、手段が目的そのものに変化し愉悦に浸る。ジーノの、その、人としての駄目な部分が赤崎の淫乱に引き摺り出されて露呈していく。二人もう次第に我を忘れ、思考を止め、本能の迷走の中に埋没して、肉欲だけの、獰猛な、快楽のみを食する人でなしの何かに変化し始めていた。