お花結び

GIANTKILLING二次創作小説同人サイト

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鎖に繋がれて 10

ガチンコ対決後半戦。前回が拘束系で、今回は更にもう少しハードな行為(当社比)でジーノが本気で従順なザッキーを性倒錯に陥らせて精神的に潰しにかかっているというシチュになってます。キチンとそういう感じに書けたかどうかは疑問なんですが鬼畜的なお話が苦手な方は強く強く閲覧回避をお勧めいたします。でもその実大した描写じゃないかもしれません。

戦闘

 暫くして。

「このままだと危ないから外すね?」

とジーノがカフの拘束をペンチを使いながら器用に取り除いていた。その行為の中でも赤崎は、時折体が仰け反るように痙攣させながら快楽の波に溺れる。数あるドライの合間、訪れるウエットの回数もそれなりのもので、赤崎の吐き出した萌花の匂いが、じっとりと室内に漂い二人の鼻を擽る。

 チームの中でもタフネスを気取る赤崎の体力は小さなおもちゃ一つで極限まで削られ毟られ、達する恐怖に全身覆われながらそれでも。
 体の内部、じくじくとした熱い炎症からもたらされる快楽が未だ面白おかしく駆けずり回り、カフを外された今も赤崎はぐったりベッドに這いつくばったままの姿勢で、自分を貶めた小さい悪魔を抜き取ることさえ出来ないでいた。
 うつ伏せ頭の先に項垂れる赤い目隠しの二本の布きれが、ウサギのように2本並んで可愛い。蛙のように開いた足の付け根に見え隠れする下品な異物が、まるで短い尻尾のようにピクリピクリと媚び売る仕草で赤崎を飾る。鳴き声を持たぬのもウサギと同じに、ただ吐息のような呼吸を喘ぎの隙間に、スンスンと小さくあどけなく繰り返すばかり。

 跳ねる後ろ足を刈られてしまっては、もはやウサギは何も出来ない。助けを乞うては絶望し、許しを乞うては無視されて。ただ一人赤崎、快楽の波に攫われ、脱力を超えた虚脱を知って、気絶することも眠ることも出来ないままに、ただただ、王子、王子、とその意味も忘れて唱え続ける。

「お別れの記念にあげるね、このおもちゃ。おうちでする時はキミの声、五月蝿過ぎるから気を付けるんだよ?」
「……ぅう」
「サルみたいにこれで遊んでばかりいたら選手として終わるから。キミ快楽に弱いしちょっと心配。それに、おもちゃに慣れたら……あまりに慣れ過ぎちゃったら……スタンダードな男女のセックスじゃイケないどころか勃たなくなっちゃうかもしんないね、わぁ、大変。っていうより、ハマり過ぎたら多分そうなる。キミ、子供とサッカーしたいって前言ってたじゃない?子作り出来なくなるほどこじらせない様に気を付けないと」
「……おう、じ」
「なに?」
「おうじ、お、う……じ……」
「なあに?ザッキー」
「お……じ……」
「フフ、ん……そうだよ?これを……キミをこんな酷い目にあわせたのは、キミの大好きな、この”王子”だよ?」
「……お、ぅ……じ……」
「満足かい?本物の”王子様”の姿が見れて?」

「これが、ボクだよ?正真正銘の、キミの飼い主、キミの支配者。王子っていう名の、ルイジ吉田の本性だ。わかってくれたかい?」

   そうじゃない、言いたいことがあるんだ王子

 優しい穏やかな口調で、ジーノが乱暴に赤崎に挿入されていた異物を抜き取る。突然の強い刺激で嬌声を上げて、赤崎は限界を超えて呼び覚まされる余韻の中で声も立てずに達してしまう。絞り出すような吐精の痛みに赤崎は苦悶の表情に顔を歪めて、それでも、あ、あ、とその瞬間の継続を指し示す喘ぎ声を漏らし続ける。

 息絶え絶えに、それでも未だ赤崎はジーノを呼ぶ。もう、体が動かない。それでも、王子、王子と。何故なら未だ赤崎は自身の目的であるジーノの本質に、何一つ触れさせてもらえてないと、まだ何も終わっていないと、必死で伝えようとしていたからだ。

   何も、何も終わっていないのに、王子、俺は
   助けてよ王子、もう一歩も動けないんだ、力を貸して俺の王子

 身動きもとれないままに愛する人を呼び続ける憐れな飼い犬。足蹴にするように楽しげに男は笑い、寝室には手際よい後片付けの音が鳴り響く。そこに、赤崎の、弱々しい雌犬のような喘ぎ声と、王子、王子と小さく男を呼ぶ声がまるでコーラスのように混ざり合う。
 助けて助けて。こんな時には赤崎を鼓舞し元気付ける赤崎の為の王子を呼ぶ。けれどいくら呼んでも返事はない。何故ならこれは、儚く消えゆくジーノを救う、そのためだけの旅だから。助けを呼べども、かの人は。

 たった一人全裸のまま赤崎は、人でなしの男に、人でなしなモノで、人でなしになるまで犯された。羞恥に晒され、そのこと自体で欲望をたぎらせ。己の未知、闇の部分、その全てを暴かれた。

 キミの全てを知っていた、知っててそれを黙ってた、自身の汚れに気付かぬキミの清廉潔白を気取るその醜さが、それがキミの持つ魅力の秘密、と男が言う。そして秘密を暴かれ驚愕し、懺悔の心に射精する。そんなキミには興味はないと。穢れの魅惑に虜になったそんな汚い体など。
 豪華なディナー、一度しかない大崩壊。平らげた皿の片付けは店主のキミに任せるよと。汚いだけの無意味なそれらはボクにとっては用無しだからと。

 暗い部屋に日に焼けていない白い肌が浮かぶ。手首はさほどでもないが、太腿と足首についた戒めの輪傷と、未だ絡む赤い紐が囚人のそれを思わせる。牢屋に鍵はかかっておらず、囚人を見張る看守も不在。けれど折れた足では動けない。

 まるで座礁した血濡れの小舟が浜辺の端で波に打たれ、人知れず朽ちていくような静かで美しい終末の世界だった。

 どう見ても、どう思おうと、ここは所謂どん詰まり。看守に恋した囚人は、恋するその人にもう会えない。仕事が終わって去っていく。家も知らず、名前も知らず、伸ばすその手は届かない。