飼い犬と飼い主 1
入団前から、出会い、現在、未来にいたるまでの超捏造妄想物語。ガチゲイはモッチーのみ。ジーノはバイ。あとは全員基本的にノンケです。ジーノ特殊設定で記述が多くなりますが私的にはザッキーが主役でヒーローみたいな気持ちで書いてます。酷い流れが多いですがすべて終盤のハッピーエンドを盛り上げるためです。
出会い2
アウェイの試合では赤崎は帯同しないので最近のジーノにとってはもっとも退屈でつまらない時間だった。チームで用意された一人部屋をでて呼び寄せた女を抱くためだけの部屋へ移動する。この女性はショートカットのその髪型と気の強さが気に入っていた。
この子も、もうダメだな
感受性が豊かでタブーに対する恐怖心や抵抗心が強く臆病で理性的で比較的真面目な女性。そんなタイプを、あらゆる手段で籠絡して無理矢理いうことをきかす。そんな自身の強制力、支配力を確認するような行為がジーノは好きだった。
なのに目の前にいるこの女も今までの遊び相手と同じように、ほんの少し仕掛けただけで簡単に落ち、拒絶感を簡単に放棄して自ら足を開く言いなりの奴隷になっていた。こわくないよ、ほんのちょっとだけだからと言って始めた、様々な行為に必要とする物騒な道具。今では彼女自身に用意させることも容易な状態に成り果ててしまっていた。
従順すぎる奴隷を飼うのは退屈すぎる。相手自身の精神的な距離感がジーノに近づいて来れば来るほど、必ず彼女らはジーノの心の禁忌に近づいて暴いて触ろうとしてくるのが常だった。ジーノはそのことが何よりも苦手だった。人の臆病に積極的にちょっかいを出す割に、自分自身の臆病に触れようとする人間を絶対に許しはしなかった。
興味が失せてしまったことで、全然立たないそれを機能させるために、ここにはいない鋭い目線のあの子を妄想する。呆れてしまう。目の前の女性を使った自慰行為のようなやり方を選ぶ自分自身のことを。
ほら、この女のようにこうやって手を拘束して。
キミはそのとき暴れるだろうね?
半袖のユニフォームでは痕が目立つからちょっと厄介。
傷がつきにくい素材のものはあるのかな?
手に入れた印を太ももの内側に鉛筆の芯で刻むのは
着替えの多い選手相手では目立ってしまうから残念だけど我慢だね。
写真を撮るのはプレイの一種だからと説明してもきっと恐怖におののくはず。
その上で抵抗できない状態にしてハメ撮りをしたら?
毎回過去のそれを見せられるときの、苦悶の顔はどんなだろう?
愛をささやかれずに男に自由に繰り返しおもちゃにされる、
そんな自分をどう受け止める?
知ってるかい?
拒絶の意思がどれだけ強かろうと、
強制勃起させる道具だってこの世の中にはあることを。
男の性は目に見える形で表現されるから
キミの屈辱はあわれなほどに強いものになるだろうね?
そうしていながら、今度はどんなに嫌でも
射精への欲求でボクに懇願せねばならないことになる。
蹂躙を拒絶しながら蹂躙を懇願する羽目になる、
そんなかわいいキミのリングを
ボクは簡単にははずしはしないだろう。
キミは女を抱いたことがあるのかどうか知らないけれど、
ボクとの行為はそれとは全く違うものだ。
削り取るようにキミを壊していく。
後ろを蹂躙するだけしてキミの自尊心を粉々に。
知らないであろう己の快楽の源泉をいくつもいくつも思い知らせよう。
怒りの果てに懇願するように手を止めることを願っても、
ボクはひとつも手加減をするつもりはない。
淡々と暴いていくよ。
意思とは無関係に反応する自身の体の秘密。
その時キミはなにをどうしたって結局
頬を高揚させて屈辱の快楽に翻弄されるしかないんだ。
その行為を繰り返し繰り返し、ボクが楽しむだけ楽しんだ後は
キミに途中勘違いをしてもらう。
過酷な行為の繰り返しの中で
ボクがキミを満たし埋めていく存在であるという勘違いをね。
そうして、次は満たされているという勘違いの中で、
ボクはより一層キミを食い散らかしていこう。
そうして飽きるまで。ボクが飽きるまで付き合ってもらう。
勘違いの、ボクの与える充足の中毒にさせた上で
その時にやっと手を放す。
従順な奴隷にしていくのは楽しいけれど、
奴隷自体には興味はないからね。
また気が向いた時だけ遊んであげる。
キレイに別れるのがボクの信条なんだけど、
ボクを泣きながら振りほどこうとしていたキミが
同じように泣きながらボクの手を乞うのも
悪くないかもしれないね。
ボクの前で奴隷のように自慰するキミを見るのだって
少しは楽しいものになるかもしれない。
キミならね?
そうして最初から裏切られていることにも気づかせずに、
キミを心の根っこの部分から支配して破壊していこう。
きっと今までにない残酷で愉快な遊びになる。
行為を終えるまで、ジーノは女に情熱的な愛の言葉をささやき続けた。行為が終わった後、心の中で自分だけに聞こえる彼女へのさよならを小さくつぶやいた。
そうして身勝手な男は身勝手な孤独の中に再び戻っていった。
* * *
一人と孤独が嫌いなジーノは、試合後のオフには早速、新しい女を落とす遊びをスタートする。アップにした白い首筋が気に入った。でも、そのつややかな長い髪が気に入らない。まずはこの髪を切らせるところから始めることにしよう。この女は髪が自慢でそれがアイデンティティのようだから、少しは手こずらせてくれるかもしれない。彼女がボクを気に入って、告白するまで何日くらいかかるかな?今回はちょっと時間をかけたい気分だから、あんまり積極的になるのはやめておこう。
オフ明けはまた練習。ミスターETUは今日も真面目。敗戦の傷を増やして苦悶しながらチームを鼓舞している。ボクは負けは嫌いだけど、ここ最近まではキミのこの顔があるからそんなに悪いものではなかったよ?キミはボクがいい加減を装えば装うほどにいい顔になっていたね。でも今はあまり楽しめない。なんでだろうね、いろんなことがどん詰まりのように感じる。
ホント、やりがいを感じない。
ナカナカ思っているようにうまくいかない。
カルチョも、楽しいはずの女たちとの悪い遊びも。
退屈な生活の中で、ジーノにとっての赤崎はいざというときのためのとっておきの非常食のようなものになっていった。食べてはいけないと思うことが空腹の王子を満たす最高の調味料。なのにその楽しいはずの生活も、もはやぎりぎりのところまでやってきていた。ジーノの退屈と飢餓感は、自身が自覚しているよりも深刻な事態になってきていたのだ。
