お花結び

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絆に結ばれて 2

ガンナーズ戦(ホーム)から最初の五輪予選が終わる頃までのジノザキ。一応回想のものも含めて出来るだけ時系列に並べてみました。そのため展開2系統がグチャグチャ混ざった形となりなんとも読みにくく申し訳ないです。章タイトルが2文字のものが裏でそれ以外が表ですのでそれを目安にしていただければ幸いです。因みに作中ジーノが使用している包丁はハーブチョッパーです。

仲良く遊ぼう~レプリカ

「なんスか?代表ユニのレプリカ?王子、こんなん着るんですか??」
「まさか。着るわけがないだろう?これはキミが着るんだよ。ザッキー!ほら!」
「いや……だってレプリカって……」
「何?」
「待ってくださいよ、俺、別にこんなもん貰わなくても本物何枚も支給され……」

 五輪遠征から帰ってきて、その足で王子の家へ。帰宅早々、彼はダイニングに置いてあった服をこんな感じで俺に手渡した。

   *  *  *

「本物とか遊びに使っちゃうのはさすがに駄目だろう?今日はコスプレだよ!フフフ、盛り上がるね、きっと!」
「何考えて待ってたンスか!他に言うこと沢山あるでしょ!?盛り上がるのはあんただけ!飽きれてものもいえな……ちょっと!こら!」

 いいからいいからと、本人に無断で服を脱がしにかかるので慌てて、やめろ!自分でやるから!と言ってしまった。くっそ、この人の思うままじゃねーか。

「ん~、いいねぇ!かっこいいよ!いつもの何割増し?」
「失礼でしょ、その言い方」
「後ろ向いて?」
「ったく~」
「わー、やっぱりいいねぇ!ザッキー!素敵だよ、うん~、いい!」

 目を輝かせてクルクルと周りを回って見ている。正直、こんなにはしゃいでいるのを見たことがなかった。いや、そういえば選出が決まったあの日もそうだったろうか?

「ぅわ、痛ってぇ!!」

いきなり飛びかかるように抱きつかれたので、その衝撃に思わず苦言を呈する俺。

「ザッキー、ボク、興奮してきちゃったよ!」
「みりゃわかるって。おい!やめ!そういうの!ド変態!」

ハイテンションでニコニコと笑いながら体中を撫でまわしているので思わず体を捩った。

「だって、凄いよ!ボク、今から、こんな子とセックスしちゃうんだ!」
「な、何馬鹿な事言って!!……んんん!!」

嬉しそうに強引にキスをしてくるので暴れようとしたのだが、なんだこの馬鹿力!興奮しすぎだ!

「ね、下も着ようよ!あー、でもあれかー。どうせすぐ脱がしちゃうからいいか。一応買ったけど迷ったんだよね」
「ふざけんな!」
「上はいいよね、脱がなくても。せっかく着せたのに勿体ないから今日はこのままやっちゃおっと」
「王子!」

 早く早く!と強く手を引いてベッドルームへ。俺はまだシャワーも何も!王子!

  *  *  *

 そして訪れる、ゆったりとした二人っきりの安寧の時。

 すぐそこにある温かみに小さな小さな呼吸音。目の前の満足そうに眠る呑気顔の男の姿に顔をしかめる。全く、この人はどうしようもない。このやろ、と冗談めかしながら唇をキュッと指でつまんでみれば、うーん、と嫌々をするように体を捩り、そしてまた当たり前のように俺を抱き返す。こんな悪戯をしても目を覚まさない程、王子は俺に気を許している。嬉しくて嬉しくて、そんな事ですら王子は俺を泣きたい気持ちにさせてしまうのだ。