お花結び

GIANTKILLING二次創作小説同人サイト

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感涙の微笑、随喜の涙

【随喜の涙】
仲良しな二人の最近の夜の遊びの風景です。随喜の涙の意味わかんない人は検索して、「ジーノマジ肥後ずいき」って思ってもらってもいいんですよ?(エッ
【感涙の微笑】
仲良しな二人の最近の試合中の風景です。

        ジノザキ

随喜の涙

 俺は困っていた。

 セックスをする時に、この頃よく王子はサッカーの話をする。最初は彼にとってちょっとしたイタズラ心だったんだと思う。寝る時、ETUの貴公子としてのプレイの話を持ち出すと俺の反応が全然違うらしかったので。

    *  *  *
 
「ね、ザッキー。先週の終盤に出したボクの前線のパス、覚えてる?」 
「ン…はい…トラップが…あぁ!」
「そ、あれ、後ろ向いてトラップが余計だったね」
「ん!や…そこ…」

 今日、王子は俺の右の乳首を舐めたり甘噛みしながら左手で反対の乳首をつねったりしていた。最近の彼はこうしながら延々とサッカーの話をするのを楽しむようになっていた。そして、飼い犬の受け答えが正しいと強く快楽を刺激する。その都度、スタジアムの歓声と性快楽が交互に俺に押し寄せる。毎回こうして、まるでサブリミナルのように10番のユニが快感と直結するように意図的に誘導され続ける。

「ああいうの、駄目だよ?やりたかったこと、わかる?」
「はぁ…んぁ…触らないでサイドに…流して…ん…そのまま前…向いて…」
「うん」
「…ん…自分はそこから、敵2枚引きつけたまま、ブロックして…」
「正解。」
「んぁッ!痛ぅッ!」
「でも気持ちいい、でしょ?フフフ」
「はぁ!あ!ん、…ん、ふぅ…」
「じゃあ、次はねぇ…なに質問しよっかな。」

 執拗に行われる前戯が日を追うごとに突起の感受性を高めていっているのがわかる。今では吐息がかかり、舐められる気配を感じるだけでもビクッと体を震わせるほどの弱点になりつつあった。指先を這わせても、爪先がなぞっても、なにをしても全身にしびれが走るようになっていた。彼に見られている時には日中の服の摩擦ですら我慢がならないくらいになることがあった。

 繰り返し刺激され、寝る度に性快楽がサッカーの快感と直結していく。俺のサッカーはサッカーではなくなってしまった。俺のサッカーは王子になった。そして王子はサッカーになっていった。すっかり二つが一緒になって、切り離せない情熱に変化していった。こんなことは偶然なのか、彼がわざとやったことなのかは全くわからない。

    *  *  *

 俺は今、すでに彼を目一杯受け入れて、王子に激しく揺さぶられ続けていた。

「それでね?ザッキー。キミがあの時…」
「あ!ん!はぁ、あぁ!」
「でね…?」

 だが、延々と耳元ではサッカー談義。

「だから、ボクのこと、常に見てて?そしたらそこで…」
「んぅ!王子!はぁ!」
「それでね?ザッキー、ボク右に展開したい時は…」
「あぁ!ン!ひぁ!」
「キミならボクのやりたいこと…ちゃんとわかるよね?」

 勿論もう返事など出来ず、王子は独り言のように言葉を続けている。

「ね、感じて?ボクのこと。そして一杯反応して?」
「そうして一緒に、ほら、一杯一杯感じ合おう?教えてあげる、ボクのやりたいこと、一杯伝えてあげる。ね?だから…ザッキー」
「だから、もっと目で合図して欲しがって?そしたら一杯あげるから。ね?ザッキー?ねぇ、聞いてる?」

 彼の言葉がサッカーのことなのか、セックスのことなのか、もはやわからなくなっていた。揺さぶられて揺さぶられて、痛いくらいに激しく突かれて、王子にあそこを擦られて。自分の先端から流れる粘つきと同時に、目からもとめどもなく液体が流れ出て。もう、王子の声も、目の前の王子の姿もなにもかもわからず、ただスタジアムの熱さと、王子の体そのものの熱さだけに包まれていた。ともかく熱くて熱くてたまらなかった。

「あ!熱ッ、王子!駄目!はぁ、あぁ!」
「感じて、そう、もっと…」
「や!ん、嫌!いいッ、んぁ!」
「…こういうの?」
「ああ!そ…、や!それ、王子!くッ…!」
「かわいい…ザッキー、もっと?」
「それ、あぁん、そこ、やめッ!あ、あ、あ、駄目ッ」
「ザッキーもっと…ね、そうだよ、そう…」
「、あ、あッ、あ!嫌ッ、あ!」
「ん…そぅ、いいよ、ザッキー…」
「嫌ッ!あッ!だ…めッッ!あ!あぁ!…イ…イク…!」
「あぁ…いい…」
「んぁ、嫌ッ!イッ!あああぁ!」

 精を放つ瞬間に、頭の中で混ざり合う、夜の王子と昼の王子。同じで違う二つの美しい官能の姿が、サッカーと性快楽の世界に溶け込んで、そして徐々に儚く消えていった。俺はもう、何度も彼とこうした時間を過ごしてしまったので、大好きな何もかもが全部一つになってしまった。

    *  *  *

 今までサッカー一筋だった俺は、同じような形で王子に捉えられてしまった。もう逃げ出せないくらいに、がんじがらめな状態になっていた。どんなことがあっても、彼から離れることなど、出来そうにもなかった。そう、もう、昼も。夜も。

 そんなことだから、俺は…
 俺は本当に困っていた。

 彼のすべてを、なにもかもを、本当に好きになりすぎてしまって。
 こうしているのがたまらなくて、嬉しくて嬉しくて、もう涙が溢れてとまらなくって。

      ジノザキ