文学妄想お題ったー詰め 2
【15058文字】
文学妄想お題ったーで一日一ジノザキ。2015年5月の21本分。GWもそうですが重複お題も増えて既に一日一ジノザキは無理にorz
【お題】三好達治「菊」2◆
あなたは三好達治作「菊」より「私には私の悲しみを防ぐすべがない。」でジノザキの妄想をしてください
<SS>
キミは艶やか、艶めかしいというよりも寧ろ、鋭利かつ清らかだと言ってもいいだろう。
(もうすっかり忘れてしまった。ボクもかつてキミのような時期があったんだろうか)
正論を正論のままに相手に叩きつけるキミの馬鹿正直な気性が、ボクの目にとても美しく映る。キミというこの才能の発見は、ボクを喜ばせもし、悲しませもする。キミは自分を強靭だと錯覚していて、ボクはその寧ろ過信に近いキミをそのまま、いつまでも守り続けたいと思っている。切に、切に。これ程強く何かを願った事が、過去一度でもあったろうか?
でもボクは知っているのだ。稀有というのはつまり、それだけ儚い存在であるという事を。あらゆる不可能がボクの目に今日も見えて、ボクは人知れずそれと戦い続けねばならなかった。それは時に絶望的で、勝利はいつも紙一重だった。
キミはボクを恵まれた挫折知らずの楽観主義と言う。挫折するのには骨身を削る信念が必要で、それを持たぬボクに対するキツイ糾弾の言葉に思えた。キミはボクが何故挫折を知らないのか、その意味を全然わかっていないのだから。ボクは今キミの為に、大っ嫌いな挫折をも厭わぬ程の信念を抱え、そうして尚キミだけは絶対に挫折から救わんと、強靭な楽観主義たる自分でいたいと強く願う。この悲痛を防ぐ術などありはしない。でもやはりこの悲しみは喜びの一種でもあったのだった。
「ったく人の気も知らないで、楽観主義はキミの方だろ?」
ボクがボクより大事なものを見つけられるなんて、考えた事もなかったのだった。
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雰囲気文にてオチ喪失orz
このSSのロングバージョン→「しつこくて面倒くさい」
