文学妄想お題ったー詰め 2
【15058文字】
文学妄想お題ったーで一日一ジノザキ。2015年5月の21本分。GWもそうですが重複お題も増えて既に一日一ジノザキは無理にorz
【お題】太宰治「もの思う葦(その二)Y子」◆
あなたは太宰治作「もの思う葦(その二)Y子」より『「私、なんだか、ばかなことを言っちゃったようね。」』でジノザキの妄想をしてください
<SS>
その時王子はいとも簡単に俺を放り出してしまった。移籍はキッカケに過ぎないとあっけらかんに笑う王子に、俺は意地を張って“いつものように”喧嘩腰になる。「そうかよ俺もそろそろ潮時って思ってた」「じゃ丁度良かったね?」けれど別れ際「せいぜいお元気で」と吐き捨てた俺の無礼を王子は“いつものように”潰しにかかるような事もなく「うんザッキーも」と“普通に”表情もなく返事をした。それは取り付く島もなく二人が終わってしまった証だった。淡々とサヨナラを告げる姿が俺の中の最後の思い出。馬鹿な事を言ってしまったと理解したのは、負った深手が後から後から痛みを増し始めた頃であった。
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このSSのロングバージョン→「ばかなこと」
