文学妄想お題ったー詰め 2
【15058文字】
文学妄想お題ったーで一日一ジノザキ。2015年5月の21本分。GWもそうですが重複お題も増えて既に一日一ジノザキは無理にorz
【お題】太宰治「かすかな声」
あなたは太宰治作「かすかな声」 より「信じるより他はないと思う。私は、馬鹿正直に信じる。」でジノザキの妄想をしてください
<SS>
俺には時々不意打ちで王子の家を訪問する悪い癖がある。大抵留守だが、帰宅したあの人に「今まで何処に?一体誰と?」と俺は問えたためしがない。「ああ何だ来てたのか」と言われてしまえば、ただかすかな声で「おかえりなさい」と馬鹿正直に受け答える。「いつも言ってるだろう?連絡くれれば飛んで戻ってくるのに」服脱ぐ仕草さえ絵になる人は何食わぬ笑顔で歓迎をする。その笑顔に感じる罪悪、それに続く悪しき媚笑。こんなの全然俺らしくない。俺は俺を醜くさせる、そんな王子が好きで嫌いだ。信じる他はないというのに。
