文学妄想お題ったー詰め 2
【15058文字】
文学妄想お題ったーで一日一ジノザキ。2015年5月の21本分。GWもそうですが重複お題も増えて既に一日一ジノザキは無理にorz
【お題】中原中也「盲目の秋Ⅳ」◆
あなたは中原中也作「盲目の秋Ⅳ」より「いきなり私の上にうつ俯して それで私を●●てしまつてもいい。」でジノザキの妄想をしてください
<SS>
初めての夜は倒錯の世界。最初は様子を見るように、そして途中からは力づくでそれを強いられ、でも俺はこれといった抵抗も出来ずされるがままになっていた。
(もっとだ王子、もっと滅茶苦茶に)
途中からもう何がどうなろうと関係ないと思った。このまま全てが終わってもいいとさえ。息は詰まり体中が心臓になる。それでも尚俺は何にも代え難き幸せを得、ひたすらの感謝と、それを台無しにするほどの激しい欲求に己の全てを見失い始めていた。だって俺は太陽を手に入れたのだ。ならば蝋のように溶けてなくなろうとも、それはもう仕方がない事だと思った。なのにそうさせている太陽の方が寧ろ、どうか消えないで、ずっと側にいてと。全てをなぎ倒していくような強い欲望とは裏腹の切なさで見つめ続ける瞳が、消えゆく俺の意識を時々現実に引き戻したりする。それは体を焦がす太陽の熱以上に、奥深く心に刻まれた愛と切望の彼との思い出だ。
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このSSのロングバージョン→「ただ胸披(ひら)かるる二人の必然」
