飼い犬
15日なのでザッキー過去編をば。沢山の人達に愛されながらサッカー一筋に生きてきたってイメージで書きました。家族設定がっつり捏造。登場人物は赤崎、王子、同級生、家族、チームメイト、彼女(H有)。変な時間にジーノがフラフラあらわれてたのは後藤氏と飲みに行く為。このシリーズの後藤さんはお母さんでタッツミーはお父さん的役割。
高校時代~恋愛よりも2
そんな感じで赤崎の高校生活とユースの活動に明け暮れる日々が始まった。
少年の体型からすっかり大人のそれに変貌した赤崎は、そのはっきりとした性格も相まって女子からの人気は中学と同様非常に高いものになった。だが、昔も今も女を寄せ付けないようなムードがあったので、アタックしてくる子はほとんどいなかった。
そんな中で学校のマドンナ的存在の先輩女子が赤崎に告白してきた。とても美しく、機知にとんだ女性で、今回は前回と違って好みにドンピシャな人だった。なので、告白を受けたその時、赤崎の心は舞い上がった。初めての恋らしい恋だった。
あまりベタベタすることを希望しない大人な彼女との付き合いは赤崎にとっていいものだった。学校でも直接話すことは殆どなかったし、買い物や街に出掛けるよりも家でゆっくり過ごしたり、河川敷でのんびり寝転んだりして過ごすことが多かった。話すことが思いつかなければそのままぼんやりとし続けていても全く退屈しなかった。二人ともそういう時間が好きだった。そんな似た感覚を持ちながら、お互いの都合を配慮し合い自然に思いあう関係だった。
赤崎は仲間内では馬鹿だ子どもだと言われることが多かった。けれど彼女はそんな自分の中にある理性的な男性である部分を見つけては、そういうところが一番好きなのよ、と言ってくれる。付き合う時間が長くなるに従って益々大好きになっていった。
初めてベッドを共にした時は、彼女はそっちの意味でもとても大人な女性だったことがわかった。こちらにとっては初めてのことだったので色々うまくいかない部分もあったのに、あなたはとっても素敵よ、と微笑んでキスをくれた。
繰り返し繰り返しそういう体験を重ねていくことで、赤崎も随分慣れていったし、彼女もドンドン喜びを大きくしていったようだった。そんな彼女が大好きではあったけれど、赤崎は最初こそ夢中になったものの次第に、セックスってこんなもんなのかな、と拍子抜けするような印象を持っていった。
やっぱり、サッカーの方が断然気持ちがいいよな?
大好きな彼女とは卒業と同時にお別れをすることになった。彼女は遠くの大学に進学することが決まったのが理由だった。互いに遠距離恋愛を希望するよりは、またいつか縁があったら楽しい気持ちで会いましょう、というシンプルな結論だった。互いに相手を説得する必要もない、極々自然な合意。二人は最初から最後までとてもいい関係であったと言えた。
大好きだった彼女との離別だったので少しは寂しくも感じたが、不思議に執着や未練の様なものは感じられなかった。サッカーをしていれば忘れてしまうくらい、全く気にならない寂しさだった。彼女の様な存在がいつかピッチ上でも見つかるといい。自分のことを理解してくれて、俺も理解したいと思える相手。そんな仲間と一緒にボールを蹴りあって、この世界の高みに上り詰めていきたい。赤崎はそんな風に感じていた。やはりどんな場合でもサッカー中心の男だった。
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