文学妄想お題ったー詰め 3
【10452文字】
文学妄想お題ったーで一日一ジノザキ。2015年6月の13本分。
【お題】芥川龍之介「歌集 紫天鵞絨」
あなたは芥川龍之介作「芥川龍之介歌集 紫天鵞絨」より「五月来ぬわすれな草もわが恋も 今しほのかににほひづるらむ」でジノザキの妄想をしてください
<SS>
切りっぱなしの髪型をあの人が、
「いいじゃない。洗うのも楽だし、如何にもサッカー一筋の少年らしいさわやかさだ」
と馬鹿にするように陰口をたたいているのを物陰で聞いた。
だからその足で散髪ついでに、勢い余って、
「今風の派手な感じにしてください」
なんて、言ってしまった。
昔なじみのおばちゃんの腕では、ただ染めるくらいしか出来やしなかった。
反応が気になる翌朝の練習、けれどあの人は無視をした。がっかりしたなんてもんじゃなかった。でも、要するにあの人にとっては生活に砂粒一つの影響もない、あまりにささやかな変化だったのだろう。
伸びるのがはやい俺はすぐさま根元の黒毛が目立って、あれから数か月ごとに髪を染めた。だからあの日、
「髪型変えたんだ?」
と言われて、何を今更、とそう思った。
「ねぇ、もう染めるのやめなよ」
添い寝る王子が、俺の髪に顔を埋める。彼は黒髪をこそ美しいとその価値観で、あの日の俺を褒めていたのだ。
「やめませんよ」
「もう……意地悪だね」
俺は髪だけを愛されたくはない。王子の苦手をこの身に抱えて、それでも好きだと言って欲しくて。
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シャレオツな美容院で大枚はたいて整えてそうですけど、小学校から通い慣れた床屋さんに、時々顔を出すのもいいかと思うんです。「遼ちゃん来たの?」なんてオレンジジュースなんかが勝手に出てきて「いつまでも子供じゃねぇから」なんて言いながら飲みますよね?( ?ω??)
私、下町って全然想像つかないからなんだか憧れてしまうなぁ
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