お花結び

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文学妄想お題ったー詰め 3

【10452文字】
文学妄想お題ったーで一日一ジノザキ。2015年6月の13本分。

【お題】中原中也「湖上」

あなたは中原中也作「湖上」 より「月は聴き耳立てるでせう、すこしは降りても来るでせう、われら接吻する時に 月は頭上にあるでせう。」でジノザキの妄想をしてください

<SS>

「ボク達の関係はまるで月夜のようだね」
満月の夜、王子が馬鹿なことを言い出すので、俺は陳腐さにゲラゲラ笑った。きっと、とても恐ろしかったのだ。月は満ち、やがて欠ける。そんなことなんでもそうじゃないか。当たり前のことを認識させる、無粋な王子に腹が立った。

「ボク達の関係はまるで月夜だね」
その台詞を耳にしたのは新月の夜。辺り真暗な川面のゴンドラ、この街が海に沈む頃に、何度も王子はこの地に来た。異国の街で変わらぬは空で、欠けた月はやがて満ちた。いつでも、いつまでも、空の月は、見えなくなっても普遍にあった。王子の真意に触れた俺は、もう彼を笑うことなどしなかった。


ベネチア。しかしイタリア移籍は正直厳しいとは思う。けど情景が綺麗かなと、ただそれだけの安直

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