文学妄想お題ったー詰め 4
【23928文字】
文学妄想お題ったーで一日一ジノザキ。2015年7月の17本分。最後のやつだけ本誌ネタバレ的なSSになっています、注意。
【お題】高村光太郎「花のひらくやうに」
あなたは高村光太郎作「花のひらくやうに」より「自分を大切にせよ さあようく お眠り、お眠り」でジノザキの妄想をしてください
<SS>
落選の報を受けた直後のことだ。
一度選ばれたとて確約はない。
十分理解している。
確かにそうだ。
「平気です。大丈夫だから」
と俺は努めて冷静に。
なのに王子は、
「え?なんかあったの?今日」
なんてとぼけ顔で、俺はそれ以後、言葉を失う。
(いくらなんでも関心なさ過ぎだろ……)
夜、ごく自然に抱き寄せる両腕、胸から響く子守唄のハミングの響き。
「こうしてると、よく眠れる」
言葉の優しさに、今、何をされているのか気付いてしまった。
関心がない方がまだまだマシで、
こんな風に同情なんて。
俺が不快にピクリと肩を。すると王子は
「ありがと、ザッキー、よく眠れる」
と、まるで自分の為にそうしているかのように抱き着き直して、
彼の労りはふわふわあやふや、俺はいつでも素直になれない。
「……そりゃよかったッスね」
素直になれるチャンスもない。
王子は小さく笑って、
「さ、ねよう」
とキスをしたり、すりすり頬を擦り付けたりする。
「あんた、大概俺に甘いな」
俺が小声で抱き着き返せば、王子から特に返事もなくて、
素直を努力して
「平気でいられるのは、あんたが俺を信じている……からッス」
と続けてみれば、王子はそのまま息詰まるほど、
俺を強くひたすら、抱き締めていた。
王子も時々素直じゃなくて、
同じに言葉失う姿を見ながら、
俺達お似合いなのかもと少し思った。
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大層不親切な書き方で……意味わかりませんね
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