お花結び

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飼い犬と飼い主 あらすじ

当長編シリーズのあらすじと目次みたいなものです。入団前から、出会い、現在、未来にいたるまでの超捏造妄想物語。
以下のキーワードで閲覧大丈夫かどうか各自ご判断ください。ジノザキ、ジーノヤンデレS&ヘタレ、ジノ+モチ(但し肉体関係有)、ジーノもザッキーもモブ女性と普通に恋&H、ヒラ←モチ(前提)、ゴトタツ、ジノ→タツ(×愛、○尊敬)、ジノ+タツ、ゴト+ジノ、ゴト+ザキ、バキ+ジノ、ザキ+バキ、ジノコシ(気配のみ)、ナツ+ジノ

1部 飼い犬と飼い主 あらすじ

飼い犬と飼い主1

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 活きのいい新人の入団にジーノは興味を持つ。はねっかえりの強い人間を叩き潰して自分の思うがままにおもちゃにするのがこの頃のジーノの趣味だった。獲物の心が健やかであればあるほどに衝動的な嗜虐性が湧く悪癖があった。でもさすがにチームメイトなので自制しつつ、ひっそりと新人を観察し続けていた。
 赤崎は念願のトップ昇格で心が躍り、毎日毎日熱心に練習に向かっていた。自主トレも熱心に行っていたが、ナカナカ監督の目に止まらないので時々少し落ち込む場面も。そんな中で気紛れの司令塔だけは自分の頑張りを認め、鼓舞する様な声掛けをしてくれた。心の風通しが急によくなって、また前向きに頑張ろうと気持ちを新たにするのだった。

飼い犬と飼い主2

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 プレイべートに退屈し、サッカーもイマイチ乗りきれないでいるジーノ。そんな生活を過ごす中で益々活きのいいルーキーへの興味は深まっていくばかりだった。退屈しのぎに上っ面のアドバイスをしながら少しずつ接近し新人をからかっていたのだが、徐々に物足りなくなっていく。
 ある日、指導に託けて赤崎を煽り続け、ジーノはとうとう快楽の源に触れることに成功する。先輩の突然の申し出により行われた手淫は当然赤崎を大いに戸惑わせるものだった。だが、ジーノの巧みな口車のせいで納得できないなりにもしょうがないな、という気持ちになっていた。ジーノはいい加減にしておこうと思いつつも赤崎にちょっかいを出すのが楽しくてやめられず、赤崎もまた厄介な申し出に頭を抱えながら、結局丸め込まれて体を預けてしまう場面も増えていくのだった。

飼い犬と飼い主3

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 遊び半分に赤崎の快楽を弄ぶのにも少しずつ飽きてきたジーノ。新人をメチャメチャに蹂躙してしまいたい衝動を抑える為に遊び部屋であるジーノの自宅、ヴィラに女を連れ込んで代替えとして貪る日々を過ごしていた。
 後輩思いの先輩面も板についてきていたジーノだったが、ある日本当に赤崎の体調の異変に気が付いた。明らかにオーバーワークの兆候が出始めていたのだ。ジーノはムッとする。赤崎は自分の手の内にある獲物。赤崎本人の体とはいえ勝手に傷物にされては困るのだ。ここでジーノは獲物を飼いならして手元に置くことを計画する。誰も人を入れたことのない本当の自宅であるカーサに赤崎を招き入れ、これからは本格的に新人の手入れをしていくことに決めた。小さい頃から心を閉じたままの対人関係に問題を持つジーノにとって、このことは大変なギャンブル的行為だった。だが当の赤崎の方はそれに気が付くはずもなく、親切な先輩の行為に素直に喜ぶだけだった。

飼い犬と飼い主4

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 優しい先輩であるジーノに尊敬以上の何かを持ち始める赤崎。くすぶる心をあやふやに言葉に乗せてみるもジーノは軽々とそれを躱し続けていた。なぜなら赤崎はジーノの獲物を卒業し、懐深く飛び込んでくることを許した唯一の愛犬だったからだ。かけがえのない存在としてジーノは赤崎を大切に扱った。優しい先輩と練習熱心な後輩。少しずつ情を深めていくジーノはふさわしい飼い主たろうと自分の生活態度を改める気持ちにまでなっていった。だが、やはりそううまくはいかなかった。
 失敗する自分に落ち込むジーノは心が不安定になっていく。女遊びで埋め合わせてた寂しさをステディを作ることで乗り越えようとしていたジーノは代わりに赤崎に触れることで乗り越えようとした。いけないことだがそうでもしないと耐えられなかった。飼い犬をハグすることで己を取り戻すジーノ。当然その行為は想像通り赤崎の心を揺らした。ジーノはわかっていたことだっただけに非常に後悔し忘れろと言った。
 チーム成績は最悪ながら降格だけは免れた。ふがいない成績に憤りを隠しきれない飼い犬にジーノは心を痛める。慰めようと二人で話をしていたが結局ふがいない自分の言い訳めいた話しか出来なかった。だがそんなジーノに赤崎は「泣いていい」と胸を貸してくれた。その優しさにジーノは思わず赤崎にキスしてしまう。酔っていたふりをしてはみたが、二人とも心が揺れた状態のまま冬のオフに突入することになったのだった。

飼い犬と飼い主5

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 お正月休み、赤崎は自分がジーノに恋愛感情を持っていることにはっきりと気付く。その頃ジーノは如何に飼い犬生活の崩壊を回避するか考えながら再び女遊びを開始していた。
 年明け、ジーノはしっかりと赤崎との距離を置くことを決めた。本人にお前は飼い犬だと宣言し、それ以上の侵入を許さないという姿勢を貫いた。また、自分自身にも飼い主である線を超えないという枷をはめた。
 ともかくジーノと一緒にいたい赤崎は条件を受け入れ、ジーノに合わせた生活をすることになった。距離を置きつつ安定し始めた二人の関係。この半年、二人は沢山話し、沢山笑いあいながら過ごした。まさにジーノの理想通りのとても暖かい幸せな時間になった。

飼い犬と飼い主6

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 平和な飼い犬生活を過ごしながらも、ジーノの調子は悪くなっていく一方だった。ジーノは昔精神的に深い痛手を負っており、その傷を引きずるようにしながら無理に無理を重ねて選手生活を続けていたからだ。原因もわかっており結末も見えているジーノは可愛い飼い犬に未練を残しつつも後始末を考え始めるようになっていた。どうやって綺麗に立ち去ろうかと、そのことで頭が一杯だった。
 そんな折、チーム成績を支えていた夏木の負傷離脱によりジーノはショックを受けて症状が一気に悪化する。体が動かず集中が切れ、全く思うようにプレイが出来なくなってしまった。追い詰められたジーノは自身の作ったルールを破り、何もわからない飼い犬を突然押さえつけて無理矢理蹂躙してしまうのだった。

飼い犬と飼い主7

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 症状が悪化している中での飼い犬の喪失はジーノにとって更なる痛手となった。完全に混乱に陥っていくジーノ。そんな中、ズタズタに引き裂いたはずの赤崎は以前のままにジーノに笑いかけてきた。ジーノにとっては凌辱だったが、赤崎はそれを愛情と受け止めてしまったのだ。ジーノは飼い犬生活が崩壊しないことに救われたが、赤崎の大いなる受容に恐怖と驚愕を覚える。止まらない自分と逃げ出さない飼い犬。過酷な状態にはまり込んでしまった現状にジーノはさらに振り回されることになってしまった。
 一方頑なに遊びを強調するジーノに対して赤崎は戸惑いを覚えながらも関係の前進を感じていた。ジーノが初めてなかったことにせずに継続的に自分を求めるという、そのはっきりとしたアプローチ。新しいしつけの手段を選んだジーノに対して厳しくも優しい飼い主の愛を感じるようになっていた。

沢山遊ぼう

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 ジーノの新しいしつけは少々変わったものだった。アメとムチ、慈愛と暴虐。交互に繰り返されるジーノの手法に赤崎は翻弄されつつも身を任せていく他はなかった。もうこの段階では一緒にいること=セックスをすることだった。どんな形ででも傍に居たい赤崎はジーノの手の感覚に愛の気配を感じながら、ベッドの中でだけ成立する二人の時間を沢山過ごすことを受け入れた。飼い犬というよりも人形になりつつある自分を感じながらも、赤崎はまだ幸せを感じる状態の中にあった。

飼い犬と飼い主8

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 遊び道具だと言って憚らないジーノ。愛を確認できない赤崎は不安を感じながらもジーノを受容し続けた。赤崎が受容することに苦悩するジーノはそれでもセックスを求め続けてしまっていた。
 ある日ジーノのプレイに対して二人は口論になった。そんな中でやっと赤崎が一緒にいることに対する疑問をジーノにぶつけてきた。ショックを受けながらもほっとしたジーノは喜んで手を離す段取りに入ったが、赤崎はそれを許さなかった。一緒にいる為に赤崎の用意したハードルはあまりにも高く、ジーノを追い詰めた。だが離れてしまうことが怖かったジーノはみて見ぬふりをしてこの場をやり過ごすことを選択してしまうのだった。
 現実逃避をし続ける二人。変われない自分に頭を抱えるジーノ。一緒にいたいのに変って欲しいという要求を諦めきれない赤崎。ジレンマに挟まれながら二人は同じような悪夢の中に陥っていくのであった。

飼い犬と飼い主9

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 ジーノが本気になれない理由を知らない赤崎は徐々に好きな人間の人生観にまで口出しをしてしまっている自分を醜いと感じ始めた。一緒にいるならジーノを丸ごと受け入れ、優しい関係性を復活させたかった。なのにどうしてもそれが上手くいかなかった。一心不乱にサッカーに打ち込むが心が晴れることはなく、徐々に気持ちが暗いものになっていった。本当は自分が選手として魅力的に成長し、一緒に全力のプレイを楽しむ日を心待ちにしていた。だがまず最初の自分の成長というところが到底納得できるスピードで進んでおらず、焦燥によってこれは自分本位な傲慢だと逃避にも似た絶望感を増やし始めていたのだった。
 一方ジーノは赤崎の熱意を充分感じており、自身もまた同じ夢を見ていた。だがその夢を見る資格などとっくの昔に失っていた自分に苦しんでいた。
 同じ思いを持ちながらもすれ違う二人は現状の打破が出来ないままに夜の時間を過ごし、一緒になって心をさまよわせるばかりだった。

飼い犬と飼い主10

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 ジーノの表情がドンドン暗くなるに従い、関係性は悪化し始める。その影響により赤崎もまた暗い気持ちになり始めた。どんな時にも前を向いてきた自分の自己肯定感が下がった時。そんな状態ですら赤崎は自分の中にある不安定な心の有り方をとことんまで深く突きつめて考えていくようになった。好きだからこそ傍に居たいし、ジーノを知りたいと思う心。当たり前に湧いて出るこの気持ちを、気持ちが通じ合えない赤崎はとうとう愛とは呼びきれず束縛と執着と思うようになっていってしまう。どう解釈と認識を変化させていこうとしても前を向き切れないほどの初めての強い葛藤と自責。このことは赤崎を苦しめ、その苦しみがジーノを苦しめ、そのことがまた赤崎を苦しめ、完全な悪循環に入っていった。
 互いに離れたくないという思いを否定し続け噛み合わなくなっていく二人。そんな時ジーノは後藤から達海が次期監督候補になっていることを聞いてしまう。トラウマの元凶である人物が目の前にやってくる。その恐怖にジーノはさらに混乱し救いを求めるも赤崎と悲惨な夜を過ごす結果となってしまった。理性的な行動が更に失われ始める。後藤が練習場で話しかけてきた時も役割としての「王子」を行い反射的にそれらしい相槌をうつのに精一杯で周りが全く見えなくなっていた。崩壊していく自分が隠し切れず赤崎にその姿を見られてしまったジーノはその場から逃げ出すように無言で帰宅したのだった。

飼い犬と飼い主11

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 ジーノと別れてショックを受けていた赤崎だったが、少しずつ己を取り戻していく。いつものようにサッカーに打ち込む中、理由もわからない離別とドンドン出鱈目になっていくジーノのプレイスタイルが気になり始める。だが、ジーノが無視し続けるので赤崎は心配しながらも遠くから眺めることくらいしか出来ることがなかった。
 一方ジーノは達海の就任に怯える日常の中で悪夢を抱えながらギリギリの生活を続けていた。ピッチ上での症状も益々悪化し始めどうにもならない状態だったが、それでもなんとか今年もチームは降格を免れることが出来た。少し肩の荷が下りたジーノは後始末をするように再び心の整理を試み始める。整理の方向は二つ。ひとつは退団に向けての整理。もうひとつは治療再開による心理的立て直しの整理。意識がとても散漫でどちらも中途半端で出鱈目な処理にしかなりえなかった。
 12月、ジーノは強まる症状に抗いつつ必死で王子の姿を維持しながら今季終了の打ち上げ立食パーティに参加。この時期になると悪夢だけでなく意識の消失も頻繁になっていた。それでも日常生活すらままならない土壇場のギリギリにあってもなお、サッカーから自分は絶対に離れられるわけがないと心の中で叫び続けていた。だが言葉になって発せられないジーノの声は当然赤崎の耳に届くわけもなく、何事もなかったかのように二人はバラバラの状態のまま長いオフに入ることになったのだった。

飼い犬と飼い主12

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 特段なんの会話も持たないまま、ジーノと赤崎はそれぞれオフに入っていくことになった。
 ジーノは選手としての終わりを痛感し、立食パーティ直後から遊び部屋であるヴィラに引きこもり誰にも顔を見せないまま一人怠惰な生活に入っていった。退団に向けての手続きの数々を思いめぐらせる一方、その辛さから逃げ出すために赤崎と過ごした楽しい日々の思い出にしがみつく。思うに任せない自分の心に翻弄され、ドンドン時間の感覚が失われていく。そんな風にイタリアの帰省の約束もおろそかにベッドに伏せたままでいた時、ジーノの父親がヴィラまで迎えにやってきた。無理矢理背中を押される形で、ジーノはひっそりと心の中で日本に別れを告げ、イタリアの家に飛んだのだった。
 一方赤崎はと言えば、結局不自然な別れから一切ジーノと話が出来ないままオフに入ってしまったことに強い後悔の念を抱いていた。ジーノの理不尽には自分なりに心の整理に努め、きちんと納得しかけていた。もう、プライベートな意味では彼を見ているだけでいいし、なによりもサッカー選手として関係性を深めていくことが自分自身の望むことなのだと考えられるようになっていた。寂しさはありながらも次第に心の安定を取り戻しつつあった赤崎。なのに、最後に見た少し不吉にも思えるジーノの後ろ姿がどう頑張っても頭から離れなくなってしまった。心配する赤崎は楽しい二人の日々を思い出しながら、これからのジーノの生活が幸せであるように心ひそかに祈らざるを得ないのだった。