ルイジ吉田withわんこ
【45600文字】
がっつりパラレルぐっちょりエロ、人族が犬族を支配するカースト社会で大金持ちの人族ジーノが二匹の犬族を手に入れるところから始まる童話風SF(童話風?SFか?)
考えながらの書きっぱなしで色々おかしいけど手のつけようもなくもはや推敲していく気力なし。いつも以上にライトな目線、完全に暇つぶし程度のお気持ちでご覧ください……二人とも選手じゃないの書いたのってもしかして初?かな?
焦らないで、僕
波のように繰り返される絶頂の中でザッキーが意識を手放し始めた頃にジーノはそれを開始します。
「こんにちは、ザッキー」
肉体的絶頂の中でされる心への愛撫は、気も狂わんばかりの快楽でした。
「僕のこと、わかる?」
心がジーノを認識すると同時にドアを生成します。
「ありがとう」
扉の向こうにはまたザッキーがいて、ジーノは笑顔で挨拶をします。
「こんにちは、ザッキー」
「ようこそ王子。さあどうぞ」
中のザッキーもドアノブに手をかけてジーノを奥へと招きます。みんな、とてもいい子です。
「こんにちは」
「……こんにちは」
訝る子にはそっと触れます。そうするとザッキーはジーノがわかるのです。
「ありがとう」
いつもは丁寧なジーノでしたが、今日は少しだけ性急でした。ザッキー達の頬にさらりと触れて、自らドアを開けながら速足で奥へ、その奥へ。
「待っ……」
接触だけで無理ならその頬にキスを、それで駄目なら口づけを。
「王子、苦しっ……」
ジーノはそれでもやめません。
「頑張って」
「あっ」
「ごめんね」
「……っ!」
「いい子だザッキー」
ザッキーがギリギリついていけるかいけないかの速度で、抉りこむように介入は続きます。
「やあ、この前ぶりだね。覚えてる?」
「……」
そこには揺れる目をしたザッキーがいました。
「ま、覚えて……ないよねぇ」
手を伸ばすとびくりと竦んでジーノの手を弾きます。
「ザッキー」
「誰ッスか、あんた」
「嫌だなぁ、もう何度も君とは会っているのに」
その子は、もらわれてきたばかりの頃のザッキーにとても似ています。きつく拒絶しているその目はどこか寂し気で、愛に飢えて渇いています。ジーノはこの目が好きでした。そしてこの目を変えていくのも。
「申し訳ないけど今日こそは開けさせてもらうよ?君のこと」
「!?」
突然抱き締められて驚く暇もなく、深いキスがザッキーを襲います。
「やめ……っ」
「やめない」
「……んっ、何し……、さわん……っ、んんっ」
軽く触れるだけでその服を溶かし、直接的な愛撫はまるで電流のようです。痺れて後ろに倒れていくザッキーを、片手で支えながら更にキスを深めていきます。
「さあ、鍵(操)をちょうだい?いい子だから」
「……あ、やっ、ああっ」
耳を甘噛みされた瞬間ザッキーはガクガクと痙攣し、その背後に扉が出現しました。
「ありがとう」
ぐったりと疲弊したザッキーをそっと横たえ、ジーノは振り向きもせずにドアの中へ。
「こんにちは、ザッキー?初めまして」
その子はビクリと慄いて、こわごわと侵入者の様子を伺っています。
「僕はジーノ。君の『王子』だよ」
「……」
「ああ、そうか。君はもう言語機能もないんだね」
深部はただ内向きに閉じるだけで、外界とアクセスするという概念自体がなかったのでした。
「目も耳もあるし、まだマシか」
「……」
「じゃあ、今日はお話だけ。僕と仲良くなるところから始めようか」
無反応なザッキーにジーノは優しく話しかけ続けました。聞いているのかいないのかその辺を彷徨い、立ち止まってはまた歩き出します。意図した無視なのか感覚遮断か。追い詰めるのはあまり得策ではないでしょう。
「……じゃあ、また来るよ」
ジーノは、楽しかった、と一声添えて笑顔で扉を閉めました。
*
「……っ」
繰り返す激しい絶頂の中で、ザッキーはもう喘ぎ声も出せないでいます。
(ごめんごめん、キツかったね。これ以上は限界か)
今日は体力温存のためにザッキーの精管を恣意的に塞いでいました。一度も射精をさせてあげないままの強引な抽挿は、激しい苦痛を伴う快楽でした。
「いいよ、もうイかせてあげる」
「……!……!!」
出しながら出された体はこんな目に合わされてまでもジーノに吸い付き、その硬直した体のあまりの健気さに、思わず力の限り抱き潰してしまいたくもなってしまいます。
「今日は一杯頑張ったね。偉いよザッキー、もうすぐだ」
空気を求めて荒れる息の中で、その耳元にジーノは囁きました。
「ぐっすりおやすみ?また明日」
残ったものを手で強制的に絞り出されて、ザッキーは小さく喘ぎ意識を失ってしまいました。
*
「熱が高いね。今日も散歩は延期かな」
最近のザッキーは体調があまり良くなくて、でもそれは悪いことばかりではありませんでした。
「散歩より王子、あんたの仕事……」
「あんなのただの暇つぶし。意地悪言わないで傍にいさせて?」
散歩は確かに好きでしたが、体調を崩すとずっとジーノが看病をしてくれます。
「何か食べたいものはある?」
「……」
熱が出るとジーノとアレを出来ません。それは残念なことでした。ジーノが用意してくれた軽食を食べながら、しょんぼりと耳を下げてザッキーは言います。
「……俺、早く治します」
薬の離脱症状だと説明を受けているので、ザッキーは自分の不甲斐さを感じていました。もっとかっこいい自分をうんと褒めて欲しいのです。
「焦らないでいいよ。十分だ」
ジーノは本当の理由を知っていて、焦れた自分に反省をしていました。でも、ザッキーの中に居たあの子のことを思い出すと、欲望を抑えるのも大変でした。
(……なんかもう少し効率上げる方法はないものか)
ザッキーの口端にデザートのクリームがついています。クス、と笑って指で拭ってやれば、
「?」
と首を傾げる仕草が可愛いです。
「ほら、慌てて食べるから」
「……あ」
指先のクリームをちゅ、と舐めるジーノに笑われて、ザッキーの頬はデザートの苺みたいな色になりました。
(ザッキー、早くそこから出ておいで?)
強がって寄せる眉のゆがみも、食い締めた薄い唇も、ジーノの目には愛らしいものでした。
「王子?」
「ん?」
「いや、あの……」
ジーノがじっと見つめる理由も、薄っすらと笑う口元も、ザッキーには何一つわかりません。わかるはずもないのです。だからぎこちなく愛想笑いを浮かべながら、もう一度首を傾げてみせるのでした。
